設置パト 北関東自動車道東行き走行車線規制(高崎営業所)



ブリーフィング内容

・保安巡回時には上流への正対と共に後方確認を怠らない
 トイレカーとの接触事故に於ける再発防止として、巡回時には規制帯の端(外側線の外側)か作業に
 支障がない範囲で管理通路を歩き、規制内を行き来する工事車両との接触を防ぐ。
 また、巡回時には上流正対を基本とするが、後方からくる一般車に注意するため、
 「8:2」の法則にのっとりカラーコーン1本ごとに後方を確認する
 誘導灯は前面に掲げ、自身の立ち位置を周囲にアピールする。
 誘導灯を下に向けての移動は絶対に行わない。

・夜間規制における注意点
 高崎営業所単独では初となる本線の夜間規制のため、昼間と違い一般車からこちらが見えていない
 (認識できない)こと、夜間では距離感が狂うため思った以上に一般車の接近が早いこと、
 ヘッドライトによる「蒸発現象」は車側が見えなくなるだけではなく、
 無灯火の車両やバイクなどがこちらからも見えなくなる事を指示。
 また、光物の明るさチェックと設置時には一般車に対してしっかり見える角度に置かれているかを
 確認する事規制設置場所、特に予備標識の設置場所は照明もなく非常に暗い為、荷台やキャビンからの
 乗り降りや資材の受け渡しでは手足元に十分注意する。

・指差し呼称と飛散対策の徹底
 出発前には指差し呼称で動作確認と表示内容を最終確認として確認する。
 また設置時にも設置kpと表示内容が正しいかを複数名で確認すること。
 矢印板には通常の土嚢による養生に加え、矢印板と土嚢をカラビナワイヤーで括り
 より強い飛散対策を講じることを指示。
 また設置の際には作業に気を取られすぎないように上流監視は怠らないように指導。
 
所感

トイレカーとの接触事故を受け、再発防止対策として掲げた「8:2」の後方確認、規制内巡回時は
路側帯を歩くことを現場指導と隊員への意識付け、及び高崎営業所として初の本線夜間規制となる
ことから3H現場の注意と指導、当社における飛散対策の現場確認を行うために
山本主任チーフとパトロールを実施しました。

今回のパトロールの最重要指導項目である規制内での接触事故再発防止として、
事前に行った緊急安全大会にて決まり事として周知した巡回時に於ける「8:2」の後方確認、
規制内移動は共用車線と逆の路側帯を通行し、その際は誘導灯を身体の前に掲げ前後から自分のいる
位置をアピールすることをブリーフィング時と現場朝礼後の出発前に改めて確認と指示をいたしました。
現場内では、規制設置後の巡回と前進する作業員さんの追従、待機からの交代時など移動する際には
こちらが声をかけるまでもなく後方確認と路側帯移動(点検通路異動)を行っており、
今回の事故の教訓を活かして再発防止に取り組もうとする姿勢を見て取れました。
隊員さん同士が持ち場を交代する際には工事の進捗状況や工事車両の配置と動きを
しっかり申し送りしており、現場と共に自分達を守ろうとする意識を感じ取れたと思います。

規制材飛散対策として取り組んでいる矢印板の更なる養生については、
土嚢と矢印板とをしっかりロープで固定できておりました。
慣れない夜間規制に加え、始めたばかりの慣れない飛散対策とあって、作業に手間取ったり
上流正対が疎かになる危険性がありましたが、設置する2名の隊員さんが1箇所1箇所お互いに声掛けと
最終確認をしながら作業していること、移動時と設置時には上流へ振り替えることを忘れず常に
意識を向けて作業を行う事が出来ていました。

内勤として「自分の身は自分で守る」という指導教育の重要性を再認識したと
共に、今迄の指導不足で隊員さんを危険な目にあわせてしまった事を大変申し訳なく思いました。
また、隊員さん達には「類似案件は絶対起こさない・起こさせない」という意思を感じることができ、
その取り組みを現場で確認し指導する重要性も改めて思い知りました。
現場での指導を今後も継続すること、事故を風化させず常に警鐘を鳴らして隊員さん達を無事故無災害で
無事に帰すことをしっかり念頭に置き、これからの高崎営業所を守っていく所存であります。

パトロール実施者:高崎営業所 佐藤 所長代理
第三業務部 安全室 山本 主任チーフ
日時:2023年3月15日 18:30~22:00
天候: 天気 晴 気温 9 ℃
教育対象者:5 名
(システム課 黒野)